本文書は gtool4 beta ライブラリを Linux と富士通九州エンジニア リング製 Fortran コンパイラ (以下 FQS frt と略す) で使うために 必要な準備について説明します。 他の大抵の UNIX システムで参考になるものと思われますが、 若干の修正が必要になるかもしれません。
gtool4 ライブラリは以下のライブラリを必要とします。
http://www.gfd-dennou.org/arch/dcl を参照してください。
DCL 添付ドキュメントを参照してください。
現状では gtool4 内部でシステム依存ルーチンの実装を行なっている ため、とりたてて注意しなければならない設定はありません。 将来の版では DCL まかせにするかもしれないので、コマンドライン 引数の取得とアベンド機能をダミーにしないほうがよいとおもいます。
すでに DCL をインストールしている場合、基本的に入れ直す必要は ありません。ただし 2000 年ごろより前のいくつかの描画サブルーチ ンが不具合を起こすことがわかっています。これらは gtool4/src/dclfix.f にまとめられていますので、libdcl.a の当該 モジュールを入れ換えるか、libgtool4.a に入れてください。
これは DCL に合理的な Fortran 90 インターフェイスを与えるため のものです。UNIX システムでの処理を想定したパッケージは http://www.gfd-dennou.org/arch/dcl/dcl-dvlp/dcl-f90-unix/ 以下にあります。現在は linux 版 (dcl-f90-linux) のみ公開されています。
http://www.gfd-dennou.org/arch/dcl/dcl-dvlp/dcl-f90-unix/dcl-f90-linux.tgz
dcl-f90-linux 添付ドキュメントを参照して下さい。
f77 ディレクトリというものがありますが、これは DCL そのもので はありません。FORTRAN 77 で書かれた手続の引用仕様宣言が書かれている だけなので DCL のインストールが不要になるわけではありません。
モジュールのコンパイル結果が *.mod にならない処理系を使う場合、 あるいはモジュールファイルをライブラリと別の場所に置きたい場合 は Makefile の書き方に工夫が必要となるでしょう。http://www.unidata.ucar.edu/packages/netcdf/ を参照。 豊田が使ったものは http://www.gfd-dennou.org/arch/gtool4/needed/netcdf-3.4.tar.Z に保存されています。
基本的に添付ドキュメントを参照。ただし Linux + FQS frt という 構成は想定されていないため、configure 後に http://www.gfd-dennou.org/arch/gtool4/needed/netcdf-3.4-patch.txt を用いて若干の変更を行なう必要があります。変更方法は上記パッチファ イルを参照してください。
2001 年 6 月以降、dc-isovst のインストールは不要となりました。
2001-02-07 豊田英司
2001-06-15 豊田英司 構成変更に対応
2001-06-18 小高正嗣 dcl-f90 引用先を変更, html 化