放射MTGメモ(2018/03/07)
参加者
- 倉本圭, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 幾何アルベド
- エディントン近似を仮定した場合の放射強度の計算を間違えていた
- 本来の結果よりも等方散乱に近い結果になっていた
- 修正すると位相角ゼロへの散乱が強まり幾何アルベドが大きくなる
- 改めて観測された幾何アルベドスペクトルに近いパラメータを探索
- 形状がかなり異なる
- 吸収帯とウィンドウのコントラストが強まる
- 新たなパラメータセットでの平衡計算も必要
- アルベドが下がるため日射加熱の影響が顕著になる
- 着色物質による加熱で雲頂高度が変化する
- ボンドアルベドも大きく変化する
- エディントン近似を仮定した場合の放射強度の計算を間違えていた
- 投稿論文
- To do : 雲対流の役割を主軸に再構成
- 幾何アルベド修正の影響を見込む必要がある
- 大気放射研究会
- 散乱が等方的であるという注釈込みで博論発表の内容を話す
- コメント
- そもそもここでエディントン近似を用いるのは適切なのか?
- I = I_0 + I_1 cos(theta) とすると theta によっては負になる
- もともと二流近似計算での散乱近似法であり、本モデルのような用途で適切かは疑問
- 放射伝達計算との整合性
- Toon 1989 においてエディントン近似の下での放射強度とフラックスの関係はどうなっているか?
- 本来は散乱体の物性に依存する天頂角依存性を同一のもので置き換えている
- 現実の木星と比較するのは難しいのではないか?
- I = I_0 + I_1 cos(theta) とすると theta によっては負になる
- アルベド考察の方針
- 本モデルは等方散乱を仮定した場合の幾何アルベドを用いた場合として扱う
- 木星の観測から推定された位相積分と本モデルでの位相積分を比較し、本モデルの有効性あるいは不定性について議論する
- よく用いられる位相関数として Tomasko 1978 があるので、その場合を仮定した計算を試みる
- 散乱光の位相角依存性に関する議論になるので、Cassini 観測から位相関数フィッティングを行った佐藤隆夫さんにコメントを求めてみる?
- そもそもここでエディントン近似を用いるのは適切なのか?
- mtg 資料
次回の日程
- 2018/03/15(木) 09:00-