放射MTGメモ(2017/02/22)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- ハイブリッド法による放射計算
- Source Function 法で明らかに不自然な加熱率を生じる場合でテストした.
- H2O + N2, 地表面温度 320K, 120K 等温成層圏, 3000cm-1.
- 物理的に不自然な加熱率について
- 1000 [Pa] より上空で, Source Function 法では物理的に不自然な加熱率が生じる.
- Two-Stream 法による加熱率は, 放射収支を考えると整合的.
- ハイブリッド法では、不自然な加熱率を回避できる.
- Source Function 法と Two-Stream 法の接続部の加熱率のとびについて
- 接続部付近でわずかな加熱率のとびが生じる.
- 波数積分すれば小さくなると考えられる.
- 積分してどうなるかは, 確認中.
- 波数積分して接続部分のとびが小さいなら, 加熱率の計算にはハイブリッド方が有効.
- 議論, コメントなど
- net flux を示した図で, 地表の net flux が, Source Function 法と Two-Stream 法で異なっていた: 確認する.
- ハイブリッド法の場合, 下層の net flux は, Source Function 法とほとんど一致するはず: 確認する.
- イタレーション法による加熱率と比較してどうなるのか?
- Source Function 法で明らかに不自然な加熱率を生じる場合でテストした.
- 前回報告した flux convergenceの不自然なとびについて
- 解析過程での間違いが原因だった.
- 大気層に入る flux 収支を delta p で割るところを, p で割っていた.
- 解析過程での間違いが原因だった.
- mtg 資料
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- モデルへの成層圏ヘイズの導入
- Zhang 2013 を参考に成層圏ヘイズを導入した.
- Zhang 2013 の低緯度の分布をモデル化.
- 数密度分布と複素屈折率を用いた.
- 計算結果と Zhang 2013 の比較・考察
- 柱密度・質量密度・光学的深さのいずれも Zhang 2013 とおおむね同程度になった
- Zhang 2013 を参考に成層圏ヘイズを導入した.
- 課題
- Zhang 2015 で示された成層圏熱収支との整合性を調べる
- 全球平均的な成層圏ヘイズ分布はどう与えるべきか?
- 低緯度モデル・高緯度モデルに分けたほうがよい?
- 緯度帯ごとに計算してくっつける方針もある.
- 低緯度だけでもある程度のことがいえたりしないか?
- 高緯度 Fractal aggregate の計算はどうするか?
- Zhang 2013 には, 光学特性(光学的厚さ, 一次散乱アルベド, 非対称因子)はない.
- 低緯度モデル・高緯度モデルに分けたほうがよい?
- Sromovsky 1998 の上部ヘイズ (成層圏〜対流圏上部) との比較
- 成層圏から対流圏にかけてのヘイズ分布をどうモデル化するか
- mtg 資料
次回の日程
- 2017/03/01 (水) 10:30-