放射MTGメモ(2017/01/18)
参加者
- はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 放射計算(放射源関数と放射場が整合的になるように計算する放射伝達計算)
- 1層の光学的厚さが大きいと正しく透過率が計算できないことについて
- 原因は, おそらく定式化に用いられている仮定がよくないことによるのではないか.
- 放射源関数を計算する際に, 大気層内の放射強度が光学的厚さに対して線型であることを仮定している.
- 大気層を細かくして計算する方法は計算コストが大きすぎて実際的な問題には使えない.
- どのような場合に計算がうまくいかないのか整理する
- 一次散乱アルベド, 光学的厚さなどの大小についての場合わけ
- 各層の透過率, 反射率から全体の放射場を求める方法について, はしもとじょーじさんに相談する.
- 原因は, おそらく定式化に用いられている仮定がよくないことによるのではないか.
- 二方向近似モデルの解析解によるDCRTM 放射伝達計算の検証
- DCRTM では, optical depth によって diffusivity factor が変化するようなフラックス変化が見られる.
- 一次散乱アルベド = 0 の解析解と比較した.
- 一次散乱アルベド = 0 の時の 数値計算結果は, 解析解によく一致する.
- 1層の光学的厚さが大きいと正しく透過率が計算できないことについて
- 雲計算の導入
- 雲を含んだ放射計算に必要な, 光学物理量を計算するコードを実装中.
- 光学的厚さ, 一次散乱アルベド, 非対称因子の導出手順を確認した.
- mtg 資料
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- Geometric Albedo
- ひと通り計算できるようになった
- テスト計算
- ランバート球を仮定した計算
- 理論的には 0.67になるはずだがモデルだと 0.71
- 扱いたい問題にとって, アルベド 0.04 は大きいのか小さいのか?
- 数値誤差の問題ではないのではないか?
- 解決すべき課題
- アルベドスペクトルに, 以上と思われる値が入る (縦線のように値が飛ぶ)
- 天頂角によって現れる波数が変化する
- 原因を調査する
- 短波フラックスプロファイルでの異常値
- 日射天頂角が小さいときに, 短波フラックスのプロファイルが不自然な値となる.
- 例えば, 下向き放射は, 下層に向かって単調減少のはずだが, そうなっていない.
- 原因を調査する
- 日射天頂角が小さいときに, 短波フラックスのプロファイルが不自然な値となる.
- アルベドスペクトルに, 以上と思われる値が入る (縦線のように値が飛ぶ)
- 雲計算
- geometric albedo 計算との統合がすんだ
- To Do
- 粒径を変えたデータセットを用意する
- NH4SH データ不足への対処
- mtg 資料
次回の日程
- 2017/01/25 (水) 9:00-