DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/12/06)
参加者
- 北大
- 荻原, 石渡
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田
松田からの報告
- GCM での凍結計算の結果を受けて EBM で計算をやり直してみた.
4 つの初期値を用いた EBM 計算. 氷無し解・部分凍結解・全球凍結解 2 種類のアルベドを与える計算 半球の格子点数は 16
GCM と同様に, 初期値に応じて 2 種類の部分凍結解が得られた. 氷境界が格子点にして 3 点程度ずれる.
- 更に, 多くの初期値を与えた場合についても EBM 計算 やってみると, 先ほどの 2 種類の解の「間」にも 解を見つけることができた.
格子点数を増やした場合 格子点数を 50, 100, 500 と増やした場合について計算.
格子点数が増えるにしたがい, 部分凍結解の初期値依存性が あらわれる幅が狭くなっていく.
アルベド変化を不連続にするのではなく「連続的」にする場合 (部分氷を想定する場合) 格子点間の温度は線形に変化すると仮定して, 領域内で 凍結温度をした回る領域の面積を見積もってアルベドを 決める.
この場合だと部分凍結解のブランチは 1 本に定まる.
荻原からの報告
- 前回までに 3 種類の粒径をもつダストの巻き上げ・移流実験をやって,
Kahre のダストの光学的深さの結果と比較するための作業を行なっていた.
- 用いたダストの粒径
- 0.1 \mu m : 3.0\times 10^(-5) \%
- 1.5 \mu m : 19.8 \%
- 10 \mu m : 80.2 \%
前回には光学的深さの計算方法に問題があったので, 計算し直すことを やってみた.
それでも, 光学的深さの全球平均量の季節変化は Kahre の結果と あまりあわない. 1 年を通して値は小さくなってしまっている. Ls=250 にピークが出ない. Ls=90 に出るminimum と Ls=300 に出るmaximum の比はだいぶ小さい
風応力巻き上げ, ダストデビル巻き上げのどちらも Kahre の 結果とだいぶ違っていて, どちらかが悪いということではなさそう.
ダストデビル巻き上げの方は Kahre に比べて季節変化が大きすぎる.
以上は 6 火星年の積分だったが, 年ごとの差が 多少出ているのでもっと長い時間積分してみるのが良いかも.
また, 季節変化の図もちゃんと描いてみることにする.
- 用いたダストの粒径
次回日程
2017 年 12 月 12 日 (火) 13:30-15:30 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (松田) まで.