DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/03/31)
参加者
- 北大
- 石渡
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 河合
松田からの報告
- DCPAM を用いた太陽定数変更実験を継続中
- 計算設定 海洋の深さ 60 m T21
初期の大気温度 280K, 表面温度 300K を与えて S=1300, 1400 の場合について計算した. この場合は両方とも部分凍結状態が得られる.
S=1300 の場合, 氷境界緯度は 30 度 S=1400 の場合, 氷境界緯度は 60 度
思ったより, 南と北の氷境界緯度は違わないように見える.
S=1300 として, 初期の大気温度, 表面温度は 200K の場合についても 計算した. この場合は, 海洋は全部凍る. 大陸上は雪が積もっていないところがある. 蒸発量がものすごく少くなっていると考えられるので 雪が降らない, となっていると想像される.
ただ, 過渡期を見ている可能性があるので 蒸発量と降水(降雪)量の収支を確認してみる必要がある.
- 表面温度, OLR, 降水などの水平分布の図を書いた.
質量流線関数のピーク値は, 1300 の方が(太陽定数小さい方が) 大きい. 1400 の場合の 3 倍近くある. 東西平均温度の子午面分布を見てみた. 赤道付近の安定度の違いは温度分布からだけではよくわからない. ただ, 1300 の方が 30 度付近 (氷境界付近) の南北温度勾配はだいぶ大きい.
部分凍結状態 (S=1300) の場合, 質量流線関数の図でフェレル循環が そこそこあるように見える.
別の太陽定数の場合についても計算して子午面循環の強度がどう変わるか 見てみるのは良いかもしれない. 別の物理量 (上昇流, 安定度) の図も書いてみることにする.
次回日程
2017 年 04 月 11 日 (火) 10:00-12:00 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (松田) まで.