DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/08/09)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 林
荻原からの報告
- ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, 大気加熱率の分布を比較していた. 安定度の違いに関する調査を おこなっている.
安定度の違いを考えたかったのは Ls=270 の場合には, 東西平均地形を用いた場合の方が対流層の厚さが厚くなるなる理由 と Ls=90 の場合には, 地形無しの場合の方が, 顕熱フラックスが大きくなる (バルク係数が大きくなる) 理由 を考えたかったから.
前回は, Ls=270 の頃の 10 日平均, 経度平均の図を作ってみたが, local time 毎に見てみないとダメだということがわかった.
今回は,同じ local time だけ取りだしてきた 図を作ってきた.
Ls=270 近辺の結果: 下層 (朝は σ〜0.8 より下, 昼頃は σ〜0.5 より下) において 東西平均地形を用いた場合の方が, 地形無しの場合よりも 大気は不安定になっていた (N^2 の符号は負で絶対値が大きい).
対流調節で調節しきれてない. 調節計算のくり返しの回数が足りない可能性が大きいようだ.
東西平均地形を用いた場合の方が, 対流層の高さは微妙に高くなっていた.
この微妙な差に意味があるのかないのかを考えるために, 鉛直 1 次元モデル計算で対流層の fluctuation の大きさの あたりをつけてみることにする.
- 現実的な地形を用いた場合においてダスト巻き上げフラックスは
どのように決まっているか, という問題についてはしばらくペンディング.
上の問題が一段落したら, こちらの方にもどってくる.
残っていた宿題は以下である.
- Ls=270, 20S-30S におけるダストデビルによるダストフラックスの経度積分の図を 書く. 現状ではスクリプトが完成していないので, 修正を行なう.
石渡の宿題
- AOGS で発表した内容についての検討を次回のミーティングの時に行なう予定.
次回日程
2016 年 08 月 18 日 (木) 10:00 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (荻原) まで.